偽装の心理 1

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「それは本当のことか?」 「え?」 鳴海に訊き返されて、河井はしどろもどろになった。 「ガイシャの職業は、フリーターで確かなのか?  絵描きとか・・・漫画家じゃなくて」 「あ・・・」河井は唖然とした顔をすると、 手にしていたメモ帳を慌ててめくりだした。 「衣澤康祐・・・さんは、漫画家志望だったそうです。  それが目的で上京してきたって話です。  でも、実際の生計はアルバイトが主だったようですね」
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