海の家

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「あぁ、いつも行く海の家の方ですね!」 僕は、ここでその女性と偶然会えたことが何となく嬉しくて、少しテンションが上がった。 「申し遅れました、私は七海と言います。  七つの海と書いて七海です。」 女性が丁寧に挨拶してくれたので、僕も名刺を手渡しながら自己紹介した。 「若林宏です。  ひろしと呼んでください。」 海の家の七海さんは可愛い系の女性といった感じだけれど、スナックの七海さんは大人びた美人系の女性といった感じだった。 七海さんが、 「水割りでいいですか?」 と聞いてきたので僕が、 「はい!」 と返事をすると、さっそく焼酎の水割りを作ってくれた。 「よろしければ、一緒に飲んでください。」 僕が勧めると七海さんが、 「ありがとうございます。  私も一緒に焼酎いただきます。」 と笑顔で答えてくれた。
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