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「海がお好きなんですか?」
僕は、自分の海への思いを正直に話した。
「はい、砂浜に寝転んで夏の暑い太陽の光を浴びながら海の波の音を聞くのが好きなんです。」
七海さんは、笑顔で僕の話を聞いてくれていて、僕も何となく嬉しくて笑顔になっていたと思う。
「このスナックは、初めていらっしゃいましたか?」
「はい、初めてです。
実はインターネットで検索したことがあって、以前から来てみたいと思っていたんです。」
僕は、このスナックにも通うことになりそうだと直感した。
「七海さんは、海は好きですか?」
「はい、大好きです。
海の近くで仕事がしたくて、海の家でバイトを始めました。」
僕は、七海さんとは話しが合いそうだと感じた。
七海さんは、僕と同じ27歳で、高校を卒業してスナックで働き始めたという話しだった。
七海さんとは、海の家で会うことができるだけでなく、スナックでも会うことができると感じた僕は、今日思い切って1人で飲みに出て良かったと率直に思った。
今日1人で飲みに出なかったら、七海さんとの出会いは、なかったわけだから…
この日の七海さんと僕は、僕が好きな沖縄の海の話やマリンスポーツの話などで盛り上がった。
スナックでの時間は、久しぶりにとても楽しくて、あっという間に時間は過ぎていった。
23時を過ぎて終電の時間が近くなってきた僕は、
「また、寄らせてもらいますね!」
と言って店を出た。
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