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「……7月7日、ここでは七夕というのじゃったか?その日は私が…我たちが年に一度会える日と
されている。まぁ、それは知っているであろうが…」
もちろん、俺だって小さい頃から神様やら神話やらを信じていなかった訳では無いし、その事は当然のように知っていた。
「確か、晴れたら会える…だったか?全くその通りなんじゃ。そして今年は晴れた」
「まさか…!」
話を遮るな、とでも言いたげに、シキオリに睨まれた。
「…察しの通り、我は彦星に会うために下界へと引き寄せられた。しかし彦星と私が同じ場所に居られる、というのが七夕じゃ」
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