序章 別れと初まり

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オレは今勝雄じいさんが住んでいた施設に来ている。 じいさんの部屋には最低限の家具しか無く、ベッドに見たこともない安らかな顔で眠っている。 最後の言葉は「おい片脚、じいさんって呼ぶんじゃねー??」だった。 なんやかんやいつも世話を焼いてくれたじいさん、やっとオレにも戦う意味ができた…「今までありがとうございました」 そう言い残して部屋を後にした。 数年前、国は高齢者たちに数珠(オーブ)を配布した。 「この数珠を20個集めたものには若い五体満足の身体を与える」 と65歳以上の高齢者たちに配られた。 これが高齢者戦争(シルバーウォー)きっかけとなり高齢者たちの数珠の奪い合いが始まる。
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