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第一介 二護 杖
誰からだろう?○mazonからと不在票には書かれていた。
配達間違い以外ないはずと思い渋々電話することにした。数時間後、荷物が届いた…なに?
そこにはオレ宛の荷物だった。着払いでもなくハンコだけ貰うとそそくさと宅急便の人は帰ってしまった。
腰丈程ある長い箱、中身は 杖 と書かれていた。まぁ身に覚えはないが開けるくらいならと封を開けた。
箱の中には素人が見てもすぐわかるいい杖が入っていた。持ち手は木製、棒の部分は軽い金属のようなもの脚の部分は四つ又になっていてバランスが取りやすそうになっていた。ちょっと変わっていたのは持ち手と棒の継ぎ目に綺麗な丸い光る球のようなものが装飾されていた。
試しに杖をついてみた。なかなか良い感じではないかと感心していたら…ドン??と全身に電気が走りその日は玄関で寝るハメになった。
次の日、気づいた頃にはお昼が過ぎていた。
とりあえず顔を洗い、飯でも買いに行こうと着替えて…杖をつき近くのコンビニへ?へ?へ?この一連の動作にはかなりの時間を費やすはずだが、それに脚の感覚がある!
なにが起きたんだ…道端でオロオロしていると、急に後ろから、「お兄さんお兄さん、なんかあったんかい?というよりその杖どこで拾ったんかい?若者なんだからそれを渡しなさい」一方的に話しかけてきたおばあさん…顔がなんか怖い。
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