第4話『絶対に好きにならない』

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「ちょーっと待った!! 飛躍しすぎ! ホップとかステップ飛ばしてジャンプしちゃってるから!!」 思わず立ち止まって振り返った。 「好きになれば将来を考えるのは当たり前だろう」 真顔でそう言ってくるあたり、宗助らしすぎる。 これはまるで……幼稚園生の恋。 「あんたのポンコツっぷりには本当にびっくりする!」 「どこがポンコツだというんだ」 「……もう、いい」 諦めると同時にため息が溢れ、脱力して近くのフェンスにもたれかかった。 すると、宗助が私の目の前に立ち片手を私の顔の横に突き、フェンスを握った。 カシャンとフェンスが揺れる。 「別にお前がまだ俺を好きじゃないなら、それでもいい」 宗助のあまりにも真っすぐな言葉に、心臓がここだ! と言わんばかりに鼓動する。 「絶対に俺を好きにさせてやる」 「なっ……」 今までに見たことのない、キリッとした表情で私を見つめる。その美しすぎる、まるで磨き抜かれたクリスタルの様な透き通る彼に、胸がギュウッと締め付けられ喉の奥が熱くなる。 思い切り罵倒して、その胸を押し返したかった。 でも……。 「ばっかじゃないの……できるわけない……」 弱弱しく、そうつぶやくことしかできなかった。 「……見ていろ」 宗助は不敵な笑みを浮かべると、私から離れて歩き始めた。     
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