博士と助手

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「博士」 「なんじゃ?」 「もし、私が挟まないとしたらどうでしょう?」 「挟まない?どういうことじゃ?」 「挟まずに叩くとか!」 「わしは、馬じゃないんじゃから…」 「もしくは刺すとか!」 「もはや、犯罪じゃぞ?」 「大丈夫、血が出ない様にします。」 「……よろしく頼むよ」 「覚悟が決まったようですね」 「わしも、科学者の端くれじゃ、とうに、科学のためにこの命を投げ出す覚悟はできとるのじゃ!」 「科学の為にねぇ…」 助手はふふふと笑うとブランデーを取り出して博士の頭にぶちまけた。 「あひゃあ!」 「ふぉおふ!」 パシン! 助手が博士の尻を叩いた。 「おふぉお!」 「ひゃっはー!」 「おふぉーー!」 実験には犠牲が付き物だ。 助手はそういう事を学んでいた。
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