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博士「いやあ、まいったな…。」
助手「どうしました、いつになくカモメのジョナサンをジョナさんだと勘違いしてたのがバレそうになったけど、何とか誤魔化してたらアグネス・チャンをアグネスちゃんだと勘違いしてた事もバレた様な顔をして。」
博士「ふむ……そんなに酷い顔かな?」
助手「道頓堀に投げ込まれてたケンタッキーおじさんが自力で戻って来たのを偶然見てしまった様な顔です。」
博士「……そりゃひどい。」
博士はその情景をありありと心に浮かべた。
博士「そう言えば君は食いだおれ人形を小綺麗にした様な顔だと言われた事はないかね?」
助手「そんなことない!!!」
助手はぷるぷるとほっぺたを震わせながら、怒りを顕にしてそう言った。
博士「そ、そうか……。」
博士は助手の慌てぶりに少し引いた。
助手「そ、そんなことより、なにが、参ったんです?」
博士「なにがって、この前のアレだよ。」
助手「この前の?」
博士「そう、この前の一連の流れを君が小説なんかにしたろ?」
助手「…見ちゃいましたか…。」
博士「見ちゃいましたか…。じゃないよ。てゆか、なんだあれ?小説なのか?」
助手はなにか言おうとしたが言葉にならず、またぷるぷるとほっぺたを震わせた。
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