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午後の日差しが差し込む、優雅といえるティーカップになみなみとそそがれたダージリンの薫りが助手の鼻腔を擽り、予期せぬ微睡みを誘う。
博士はそんな助手のカッターシャツからのぞいた、首元のホクロになにか、謎めいた意味を探しながら、淫靡な溜息をつきつつ、尋ねる。
博士「あの……わしの分は?」
助手「あ!忘れてました」
博士「うそでしょ!」
助手「嘘ではありません。真実はいつもひとつ!」
博士は煮え湯を飲まされたという顔をどんな顔だったか思い出そうとして失敗した後、気を取り直して助手くんを諭す。
「そうとは限らんぞ、助手くん」
「どういうことです?博士?」
「つまり、パラレルワールドがあるから真実はいつもひとつではないんじゃ。そして、それこそ、わしの発明なんじゃ!」
「なんと!」
「わしの発明した、真亜空間転移装置改Ψ!」
「あの、新発明なんですよね?」
「そうじゃ!」
「……わかりました」
「しかし、疑うことは科学者にとって大切じゃわい」
「それより、どんな発明なんですか?」
「ロンより翔子。100分は一軒目にしては長いんじゃない?梯子酒。というわけで早速やってみよう!」
「ぉおお!」
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