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「レイは私もファンなんです。よーく知ってますけど、浅井先生じゃありません。」
そうそう高橋先生、もっと言ってもっと言って。
高橋先生の意図しない援護射撃に、心の声が漏れそうになるくらい嬉しかった。
「そうですよ、似てるなんて言われたことも無いです。そんなことより次の飲み物を頼みましょう。
店員を呼びますよ。」
「ま、いいです、そう言うことにしておきましょう。」
まだ疑ってそうな山口先生を無視するようにオーダーを始めた。
二杯目はライムサワー。甘くて爽やかで飲みやすいからお酒の苦手な私も飲める。
「山口先生はどこから通ってるんですか?」
「僕は3つ先の駅からです。」
「浅井先生はここでしょ?」
「はい、駅から8分くらい歩いたところです。」
「私は5つ先だから一番遠いですね。」
「あまり遅くならない方がいいですね。」
「先生が送ってくださるなら何時でも構いませんわ。」
「僕一人で家まで送るのは問題だから早めにお開きにしましょうね。」
「あら私はまだ飲み足りませんわ。なんならタクシーで帰るから、今夜は付き合ってくださいよ。」
積極的な高橋先生を応援したい。
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