第1章

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時間も8時過ぎているし、私が帰って二人にしてあげよう。 「お酒が弱いから、私はそろそろ帰ります。」 「え、まだ8時過ぎですよ。」 「私はまだまだ大丈夫ですよ。浅井先生はお酒が弱いから不安なんでしょう。一次会は一旦終わりにしましょうか?」 「わがまま言ってごめんなさい。酔っ払って帰れなくなる前に帰りたいので…。」 「そうですか、残念ですね。じゃあお家まで送りましょう。」 「あら、私には家まで送るのは問題っておっしゃってましたよ。」 「駅の近くなんでしょ?僕と高橋先生で送ればいいでしょ?」 「そんな、ほんとに近くですから、ワザワザ送って貰う距離ではないです。今はまだそこまで酔いは回ってないですから。」 「あら、いいですのよ、駅近なら私も一緒に送ります。ね、山口先生。」 「え、ええ。じゃあ今回はこれで終了と言うことで、 店員さん、お勘定お願いします。」 そのまま立ち上がり出入り口に向かう山口先生の後に高橋先生、私と続いた。
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