第1章

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「飛躍しすぎでもないんですがね、僕は少なからず浅井先生に好意を持っていますから…。」 「や、やめてください、そんな簡単に好意を持ってるなんて…。 聞いた人は誤解します。」 「ふーん、そうなんですね。山口先生、帰りに奢ってくださいね。あーあ、山口先生にモーションかけてるつもりだったのに、協力しちゃった。」 「そうですね、奢らなくちゃいけないですね。ありがとうございました。」 何、何? 意味が分からないのですが? 今のは本気?冗談?どう考えたらいいんでしょう? 山口先生は優しいお兄さんにしか思えないのですが…? 「美味しいコーヒーをありがとうございました。 高橋先生、そろそろ帰りましょうか?」 「ハイハイ、帰りましょう。次はどこに行きましょうね?山口先生?」 「高橋先生に任せます。今日だけですからね。 浅井先生、やきもち妬かないでくださいね、僕が好意を持ってるのは浅井先生だけですからね。」 「な、何を… や、やきもちなんて妬きません! からかわないでください。」
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