第1章

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洗濯を終えて身支度を整え、出掛ける前に何か食べた方がいいけど食欲がわかない。 食べやすいヨーグルトと買い置いていたオレンジを食べて家を出た。 向かったのは不動産屋 いい物件があれば直ぐに引っ越そうと思っている。 今の家は住み始めて3ヶ月 最上階の角部屋なんてなかなか出ないし、部屋自体に不満はないから勿体無いのだけれど… あそこにいると嫌でも高村くんのことを考えてしまう。 ずっと前に別れて、彼が誰と一緒にいようと関係無いはずなのに、心が乱れて苦しくなる。 私はまだ高村くんが好き 昨夜女の子と二人で出てくるところに出くわさなければ、高村くんが来てくれるのを待ってた。 素直になれたかもしれない。 今となったら、早く彼に女性がいることを知ることができてよかった。 今ならまだ傷は小さい。
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