第1章

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私はしっかりメイクをするとレイになってしまうので、ファンデと口紅だけの簡単メイク。 服も高橋先生とは対照的だ。ワンピにカーディガンで女性らしい高橋先生に比べてかっちりした白いブラウスにパンツにカーディガンで、色気は皆無。 高橋先生の女子力を上げさせているのは、山口先生ではないかと睨んでいる。 恋の邪魔をしないように気を付けたいものだ。 調子よく返事をしたものの、高村くんに会ってからもうじき1ヶ月が経つ。 飲み会の日に高村くんが来たらどうしよう。 そう思っても連絡するツールはないし、前から懇親会の話しはしていて高橋先生の勢いに断ることが出来ない。 金曜に来るとは限らないし、高村くんのことは気になるけれど、懇親会に行くしかない。 いつ来るかハッキリ聞いてないんだし、9時に帰ればいいよね。 そんな軽い気持ちだった。
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