第1章

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それから数日後の金曜日 ホームルームを終えて、佐々木先生と職員室に戻った。 今日の書類を整理して、次の授業の大まかな計画を立てて必要な資料を準備し終わって時計を見ると、既に5時半過ぎていた。 お昼に高橋先生がこっそり 『浅井先生、今日、遅れないで来てくださいね。私だけだと山口先生が帰るって言いそうだから…。』 『分かりました。』 高橋先生の念押しを思い出した。 大変だ、早くしないと6時に着けない 高橋先生に怒られちゃう 急いで帰る準備をした。 他の先生には気づかれないように、居酒屋へはそれぞれで向かうことになっている。 既に向かったのか高橋先生も山口先生も姿がない。 「先生、帰ります。お先に失礼します。」 「ああ、お疲れさん。」 授業の資料作りをしてるのか、パソコンに向かっている佐々木先生に挨拶をし、他の先生にも 「お先に失礼します。」 帰りの挨拶をして職員室をでると、急いで居酒屋に向かった。 早く帰るにしても、最初はちゃんと行かなきゃ 遅れると私の信用が無くなるのが悔しいから、出来る限りの早足で向かった。
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