第1章

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「ところで山口先生は彼女はいるんですか?」 高橋先生が山口先生に好意を持ってるのは感じていたから気持ちは分かるけど、ちょっとストレート過ぎでは…? まだ会は始まったばかり、もう少しお酒が進んでからの方がいいと思うけど… 高橋先生の単刀直入の質問にドキドキしてしまう。 「いないですよ。いたときもあったけど、忙しくて相手が出来ないときが多くて いつの間にか連絡がなくなって、そのまま。 風の噂に恋人がいるって聞きました。」 「えー、じゃあ自然消滅なんですね。仕事を理解してもらえないなんて寂しいですね。 私ならきっと待っていられましたわ。」 高橋先生、す、スゴい積極的。英語が堪能な高橋先生は欧米の文化に触れることが多かっただろう。 そのせいかどうかはわからないけれど、話がスピーディで付いていけない。 山口先生が引いてしまうんじゃないかと心配になる。
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