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赤い夕日が落ちる。
地平線の彼方に。
結局三人に付いて行く事に決めたライは渋々前を歩くその長い陰を踏みながら歩いた。
「ちゃんとした自己紹介は後でね。」
三人のうち一人。
ライにそう話しかけたのは、この世界の住人であり勇者。
名前はラルフ。
「……信じられないって顔だな?」
そう言って笑みを浮かべたのはライと同じ世界から飛ばされてきたらしい
タミチと言う男と
「当たり前だし。」
ユウナと言う女の言う名の女の三人だった。
……ちなみにライ含め異世界組は勇者に無理矢理こちらの世界に呼び込まれたと聞いた時、
ライが複雑そうな表情を浮かべた事は追記しておく。
ジャリ、と一面の野原を抜けて砂の音がしたのは、目が覚めてかなりたった頃だった。
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