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ひゅん、と舞う。
「しゃがんで、ライ!」
その高い声に、ライは頭を瞬間的に低くした。
と、同時にウサギ耳の熊の腕が俺の頭上を通過する。
「…のっ、何しやがる!!」
今しゃがんで居なければ確実に生きては居なかったと悟り、ライは下からそいつの赤く血走った目を睨み付ければ持っていた剣を握り直してその腕に下から思いっきり付き立てた。
「ナイス、ライ!」
大きな雄叫びをあげるそれからライがブシリ、と音を立てて引き抜くのと、ユウナが走り出すのは一緒だった。
「くらえぇぇっ」
ドゴス、と言う音と共に鋭い蹴りが熊に直撃した。
「せーのっ」
後はよろめいたそいつを仕留めるだけ。
声を揃えたタミチとラルフは野球のバッター様な振りと共に
「うぉりぁぁあっ!!」
ラルフはその三節棍で、
タミチは氷で出来た即席剣で。
頭をぶっ叩いて、彼らは勝利した。
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