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入学!
羽花高校。
この学校は入試の成績が良かった順にクラスが割り振られる。
Aクラスが最高でEクラスが最低。
この学校に私達幼馴染み兼親友3人が受けた。
そして。
「う…やばい…やっぱ俺、落ちたかも…」
「くぅ君また言ってるー。それ言っちゃうと言霊になって本当に落ちるって言ったじゃん!」
「いろはの言う通りだぞー。落ちたとか言うな、縁起悪い」
「2人ともバッチリなのかよ…」
「当たり前じゃん。いろはとみっちり勉強したからねー」
「ちょっ…!俺は!?誘ってくんなかったの!?」
「だって、黒ん家行ってもいつもいないんだもん」
「なんだよそれ!?」
今日は合格発表の日。3人で羽花高校に向かう。しぃちゃんこと廣島白、くぅ君こと弥島黒、そして私、いろはこと西條彩葉。
私達3人は幼稚園の頃から一緒!仲良くなったきっかけは名前。しぃちゃんとくぅ君が話しかけてくれたんだ。
"名前、いろはちゃんって言うの?私は白って言うんだ!こっちは黒って言うんだよ!"
"…3人だと…カラフル…だね…"
"ほんとだ!カラフル!ねぇねぇいろはちゃん、友達になろ!"
あのとき、すっごく嬉しかった。自分から話しかけに行くタイプでもなかったからしぃちゃんが話しかけてくれなかったらきっと独りのままだった。
その3人で同じ学校受けることにして…今現在に至る。
しぃちゃんは受かってるだろうからいいけど、くぅ君は勉強が苦手で、なんでこの学校選んだんだろっていう疑問がある。
くぅ君に聞いても、2人とも受けるんだもんとか、なんとなくとか、そんな答えしか返ってこないのだ。
「あぁ…学校に着いてしまった…」
「もう諦めなよ。私はいろはと楽しく学校生活送るから??」
「あはは…」
しぃちゃんってくぅ君に冷たいとこがある。でも、それは親友である、幼馴染みであるくぅ君だからこそ言えること。
いいな。しぃちゃんが羨ましい…
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