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「え?だって、西條さんって超可愛いじゃん!」
「…へ?」
すっとぼけたような声が…出た…。
だってだって!可愛いとか、言われたことないし!…しぃちゃん以外。
それに、飯沼さんのが可愛いし。
「あれ?もしかして、あんま言われたことなかった?ってゆうか、絶対告られたことあるでしょ?」
「な…ないよ…!だって、話してて、わかると、思うけど…コミュ力とか…ないし…。友達だって…2人しか…いない…」
「2人って?だれ?」
「AクラスのしぃちゃんとEクラスのくぅ君…だよ。」
「あー…なるほど」
なんか分かんないけど納得してる…?
不思議そうな顔をしていると、飯沼さんは、
「じゃあ、友達になろ!西條さんの3人目の友達!…ダメかな?」
そんな可愛い顔、しないでよ…!キュン死しちゃうし…
「いいの…?私なんかが…」
「なんか、なんて言っちゃダメ!どんどんネガティブ思考になっちゃうよ」
「あ、ごめ…」
「謝らなくていいから。ってか、もう友達、でいいよね?」
「う、うん…!」
俯いてた私が急に顔を上げて目をキラキラさせることがなんだか可笑しかったようで、飯沼さんが笑い出した。
そして、こっちにニコッと笑顔を見せる。
「じゃあさ、下の名前で呼びたいんだけど、なんて言うの?」
「あ、えと…いろは…です。彩る葉で彩葉です。」
「彩葉ちゃんかぁ。いい名前だね。私のことも恋花でいいよ」
「わかった…れんかちゃん…!」
そしてまた笑った。
やっぱり思う。可愛いなって。私とは生きてる場所が違うような人だなって。こんな人と友達になっていいのかなって。
「まぁ、仲良くなりたい理由の1つに廣島さんと弥島君の2人と仲良くなりたいって言うのもあるんだけどね」
「え…」
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