1章「女神様」

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1章「女神様」

「母さん??母さん!!!!?」 「れ…ん……っっ…」 ピーーーーーーーーーーーーーーーーーー そんな不快な音と共に 学生だった俺は、母さんが死んだことを認識した… それから7年も経った 自分でも信じられないくらいの 速さでここまで来た…時間の流れって恐ろしい… さぁそんな回想をしている中で俺は、 物凄いピンチな状況に陥っている 人間的にはかなり最低で人から見たら 「どーでもいい」 みたいな感じで流されてしまうかもしれないが かなりヤバイ 金がないのだ 一人暮らしを始めて初めての危機だ 三年前に、実家を出た 一ヶ月に1回 親父から金が支給されることになった まぁいくらとは言えないが さほど高い額でもない、 でも、毎月、毎月、食費、家賃、ガス、水etcを差し引いてもちょっと浮いていた それを貯金して、いつか、絶対に手が出せないと (言われた百万円のフィギュアを買う!!) と、心の中で誓っていた… それがある行きつけの売店で30万で売っていた こりゃ買うっきゃねーって… そんな訳で、今手元には、家賃を差し引いて 500円しかない… こりゃ詰んだ まだ月が始まって半分くらいなのに… 畜生、バイト始めようにも、金なんかすぐ手に入らない… わかりきった事だ、仕方ねぇ今月は、実家帰るか… なーんて思いながら夜中に用もなく歩いてた、 公園に行き着いた、真ん中にドデカイ池がある まぁ、誰もいないと思いつつ公園に入った そこに女神様が現れた 女性がひとり、池の前に立っていた 名も分からないのに、素性を知らないのに 自分と、同じような感じがした…
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