プロローグ

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ここは、超近代魔術国家ヴェルダ帝国である。 魔術発祥の国であり、世界最大の軍事力を誇る超近代魔術国家である。 ごく稀に『マナ』を持って産まれてきた子供たちを帝国で育て上げ、一人前の魔術師にしてから、兵士として戦争に参加させてきた。 魔術とは、この世の理から外れた力をもつ存在であり魔術師は、『マナ』と呼ばれる魔術を使用するための源となる存在を体に宿している存在である。 産まれつき『マナ』を宿している子供は、後から『マナ』を取り込んだ子供とは、違い規格外の力を発揮する。それは後から『マナ』を取り込んだ人間よりも桁違いの威力を発揮する。 もちろん体の中にあるマナの量も桁違いだ。 この国の皇帝の名は、『バルトルト・ヴェルダ・パウル3世』 皇帝一族の中でも唯一の常識人であった。 前皇帝『イグナーツ・ヴェルダ・ギースベルト』はとてつもないロクでなしで有名だった。 女と酒に溺れ、政治には全く関心が無く、いつも従者に任せっぱなしだったそうだ。 その分現皇帝のパウル3世は、きちんと正妻を持ち政治に積極的に取り組み戦争でも先陣切って行くほど民想いの素晴らしい皇帝であった。 だが、帝国反逆組織の一員に暗殺されてしまう その組織の男は、その場で自決し何も情報を得られないまま帝国は、成す術なく皇帝の葬儀を執り行うこととなった その2ヶ月後≪次期皇帝選抜戦≫が行われることが帝国内の伯爵家の会議により決定した。 そこで立ち上がったのは19歳引きこもり無職ニートのノア=ベルトリューガーであった。
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