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「ハァ、ハァ、ハァ」
息が苦しい。
腕には深い切り傷がつけられており、傷口から止めどなく血が流れている。
周りには武装した人形のモンスター、通称オークジェネラル達が俺を囲んでいる。
オークジェネラルとは、鎧などを装備し剣や斧といった武器を扱うしたオークのことだ。通常のオークと違い武器の扱いがとてもうまく、一人前と言われるCランク冒険者五人でオークジェネラル一体をどうにか倒せると行った強さだ。
そんな奴が五体、目の前にいる。普通なら絶望的な状況だが、俺にとってはそこまで酷い状況ではない。
と言うのも、すでに俺の後方にはオークジェネラルの死体が七体転がっている。一応いっておくが俺に仲間はいない。後ろの七体は俺一人で倒したというわけだ。
なぜ俺がここまで強いかというと、それは
俺が異世界から召喚された勇者の一人だからだ。
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