37.気付けば人…人…人?…

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まぁ騒がしい事。 旨い酒もご飯も大量にあり、そこに和気藹々と語れる仲間が居れば、それは騒ぐなと言うのが無理だろう。 『閃…勝負に勝ったか? おいら達は勝つと信じとるからな。 先にカンディル内では、祝いの言葉を仲間内で掛けあってるぞ!』 そこに合流したのが、クラムの念話。 流石に、カンディル族がここへ来るのは無理なので、念話による祝いメッセージとなったらしい。 『それに…ブリュレが言ってたが、鳥人族の方でも宴会してるらしい。 アスティアとかいうのは、振られたとか号泣しながら祝うとかって、奇妙な事をしているらしいぞ』 鳥人族まで祝ってくれているとは、思いもしなかった。 俺は慌ててお礼の言葉と、プロポーズを受けてくれた事を報告。 カンディル族の各個体が、一斉に喜びの声を念話で送ってきたので、少々頭が痛い。 それに加えて、鳥人族の人達からも念話が届いて、KO寸前になっていた。 その様子で、念話による混乱と理解したカルディネが、俺が倒れない様に支えてくれた。 「おい!外!空!!!」 酒場で騒いでいた一人が、外を指差してこれまた騒ぐ。 気になってカルディネと外を見ると… 「赤ドラ…」 そう。 上空にはレッドドラゴンと、他にも数頭のドラゴンが隊列を組んで飛行。 一度散開したかと思えば、ブレスをぶつけ合っての閃光と爆発を、何度も繰り広げていた。 「来生殿…あれらが、以前に言っていた友のドラゴンかな?」 王様の問い掛けに、俺は頷くしか出来なかった。 「祝いに、空に華を咲かせに来てくれた様じゃな」 俺は光の弾を上空に数度放つ。 その光の弾にブレスを合わせる様に爆発させて、満天の星空を飾る。 ドラゴン達の音と光の競演は、飽きる事無く続く。
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