37.気付けば人…人…人?…

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「そうですよ。昨日の敵は今日の友。 あれから、いくつもの月日を過ぎた今となっては、親友でも構いませんよ? あっ、今の私は勇者モードです」 勇者の疫神さんって一体… 一定期間で性格がチェンジする疫神さんに、俺の疑問は尽きない。 「好き勝手言ってますね。 とりあえず、私から閃君に伝えねばならない事がありましてね」 最高神様からの言葉に、緊張感が高まるのを隠せない。 一体何があるのだろう? 「結婚…おめでとう」 …ほう。ありがとうございます?… ………… ……… …… … …………?………… 「あの?」 続きが気になって、失礼と思いつつも先を促してみる。 「ん? 私の中では友人の閃君に、おめでとうを伝えたかった。 そう言うことです」 …どうも、真面目におめでとうを伝えに、わざわざ来てくれたらしい… 「あ…ありがとうございます。 ただ、神様がこの地に来られるという事は、そうおいそれとして良い事とは思えませんが? その辺りは、大丈夫なのでしょうか?」 俺の問い掛けに、最高神様が頷いている。 「ですよね。そこまで思慮深くて、私は安心しました」 …いや、真っ先に誰でも思いつくだろ?… …アテナさん達が、現にこうして此処に居るという事… …つまり問題が無いのか、あっても補正範囲内なのか… 「うん。今思った中では、補正範囲内と言うのが正しいですね」 …ナチュラルに思考を読まれた… …まぁ、俺の内心なんぞ、神様にとっては筒抜けな上、駄々漏れなんだろうけどさ… 「そうですよ? 駄々漏れなので、仕方ないのです。 それと、ついでに教えなくてはなりませんが… 閃君は神代理補佐…なんだけど…」 …ん?嫌な予感がする… 俺の表情に、カルディネが反応する。
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