37.気付けば人…人…人?…

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「俺はともかく! いくら自身にハンデを強いたとはいえ… 人間如きにやり込められた、ウインドルブムさんやディザスターさんの立場もある筈です。 それを貴女は…」 俺はそう言って、更に振り回す。 アイアンクローによるジャイアントスイングもどき。 「だめ…手足に血液が集中して…貧血になっちゃう…」 アテナさんの悲鳴? 知らないよ。 本来強い神がハンデ戦で、俺に反則使われて負けた事を、公開されるのは本意では無いからね。 「まぁまぁ…閃君もその辺で… アテナちゃんには、後でネットリとヌルリと説教しておきますから。 それと、閃君には不本意となりますが、これは決定というか、もうどうしようもない事なので、諦めて下さい。 今生を人として過ごす事は可能ですので、死後に神に変わるというだけの事。 それ程は、気負わなくて大丈夫です」 …ネットリ!?ヌルリ!?一体どんな説教だよ… …いや、聞くと後悔しそうだから、やっぱ聞かない… 「折角、下界に来たんですから、楽しんでから帰りますか。 今は人間族の閃君の友人という形で、楽しみましょう」 そう言って、最高神様御一行がギルドに突入。 適当な偽名で混ざり込んでの、大豪遊さ。 俺とカルディネはゲッソリと、それらを眺めつつ、カウンターで酒を飲む。 「閃…こういっちゃなんだけど… アンタの知り合いに、大人しい静かな子は居ないの?」 カルディネの問い掛けに、俺は何も言えない。 それに…カルディネは自身も、その騒がしいのに含まれていると言った事に、気付いているのだろうか?
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