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「俺はともかく!
いくら自身にハンデを強いたとはいえ…
人間如きにやり込められた、ウインドルブムさんやディザスターさんの立場もある筈です。
それを貴女は…」
俺はそう言って、更に振り回す。
アイアンクローによるジャイアントスイングもどき。
「だめ…手足に血液が集中して…貧血になっちゃう…」
アテナさんの悲鳴?
知らないよ。
本来強い神がハンデ戦で、俺に反則使われて負けた事を、公開されるのは本意では無いからね。
「まぁまぁ…閃君もその辺で…
アテナちゃんには、後でネットリとヌルリと説教しておきますから。
それと、閃君には不本意となりますが、これは決定というか、もうどうしようもない事なので、諦めて下さい。
今生を人として過ごす事は可能ですので、死後に神に変わるというだけの事。
それ程は、気負わなくて大丈夫です」
…ネットリ!?ヌルリ!?一体どんな説教だよ…
…いや、聞くと後悔しそうだから、やっぱ聞かない…
「折角、下界に来たんですから、楽しんでから帰りますか。
今は人間族の閃君の友人という形で、楽しみましょう」
そう言って、最高神様御一行がギルドに突入。
適当な偽名で混ざり込んでの、大豪遊さ。
俺とカルディネはゲッソリと、それらを眺めつつ、カウンターで酒を飲む。
「閃…こういっちゃなんだけど…
アンタの知り合いに、大人しい静かな子は居ないの?」
カルディネの問い掛けに、俺は何も言えない。
それに…カルディネは自身も、その騒がしいのに含まれていると言った事に、気付いているのだろうか?
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