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#101 戦場
戦時中、ある兵士達が戦場へと向かっていた。
「もうすぐ戦場か、ああ神よ、我らを救いたまえ」
「安心しろよ、不死身のエースと呼ばれた俺がいるんだぜ」
「ふっ俺の計算によると勝率は100%だ」
「俺、みんなと出会えて良かったぜ!」
「故郷に残してきた彼女がいるんだ、絶対に死ねない」
「ケケケ、どんな汚い手を使っても勝てばいいんだよぉ」
「俺たちの戦力は相手の十倍だぜ、負けるかよ」
「仲間がいるんだ、もう何も怖くない!」
神に祈っていた男は青い顔をした。
「なあ、なんでお前らいきなりそんなセリフを」
「「「「「「「いや、なんか言わなきゃいけないような気がして」」」」」」」
男は理解した。神は殺しに来ている。
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