第二話:最強勇者のお仕事体験

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転生初日、俺は混沌の魔王さんを倒した。 混沌の魔王さんの遺体は庭に土に埋めたんだが、その道中で俺は混沌の魔王さんの部下っぽい人に見つかって連行されてしまった。人っていうか多分ゾンビ。臭かったし。 この世界にゾンビっているんだなぁ、なんて考えていたらあれよあれよと処刑台みたいなところに連れていかれた。 「まさかこんな人間風情に倒されるとは……」 と言ったのは俺を運んできたゾンビ君。意外にも低くていい声だった。 「しかも全裸とはな。装備無しで倒したというのか?」 「馬鹿な、そんなことをやってのけるのは王都精鋭部隊か世界の王くらいだぞ……まさか、その関係者か?」 「おそらく。しかしなぜ全裸なんだ?」 俺を差し置いて何やらコソコソしてる。おーい。俺はその光の何チャラさんとは無関係ですよー? ちなみにゾンビ君は俺を運んだやつ以外に、この部屋には十体以上はいた。みんな混沌さんを倒したやつ見たさに集まって来たみたいだ。ゾンビって結構ミーハーなのな。 で、話を聞いていくとどうやら俺は混沌の王殺害の罪でこれから処刑されるみたい。 ……ん? 処刑?
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