第十五話:魔物狩り

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「大勢の人を……って、どうやってやるんだ!?」 セリーゼが食いつくように聞いてきた。気になるのか、そうかそうか。 「方法は……」 「…………」 「わからん」 「何だよ! 期待させるな!」 残念でした。セリーゼちゃん、君の欲する答えは今のところ何もない。これが現実だ。 「いやいや、だってさ考えてみろよ? 俺まだフランドロスに行ったこともないし見たこともない。名産とか流行りとか何にも分からないんだぜ? 情報量が圧倒的に少ないのにどうにか出来るわけ無いじゃん」 「この男は……! 信用して良いのかどうかわからんな!」 「でも、何とかする。してみせる!」 「そんなキメ顔で言われても説得力無いぞ!」 「だぁかぁらぁ! 答えを急ぐなってことだよ。お前にとっても、俺にとっても大事なことだからこそ、慎重にやらないといけねぇだろ?」 「ぅ……」 「勿論、俺達だけじゃどうしようもないこともある。お前も王女として、何が出来るのかを考えておけよ?」 「……わかった」 「それっぽいこと言ってますが、結局今は考えなしってことですよね?」 「そもそもフランドロス知らないとか……そこは調べてると思ってたよ。どうしよう、僕不安になってきたよ」 ブー垂れる二人の言葉に気まずくなったのか、彼女達の前でアルが青ざめた顔で手をパタパタと振る。 「お、お二人とも……声が……! き、聞こえますよ!?」 余裕で聞こえてるわ! つか、愚痴は普通離れてこそこそするもんだろ! 何で俺を挟んでしてんだよ!
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