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なんやかんやあって、俺は今薄暗く湿気た部屋にいる。
やけにだだっ広く、肌を突くような緊張感漂うこの部屋にいるのは俺だけではなかった。
一応、繰り返す。俺だけでは『なかった』。
そう過去形である。
俺は赤黒い鮮血の付着した自分の腕を見て深呼吸すると、もう一度目の前に横たわる角の生えた人を見る。
鍛え上げられた肉体に鎧のように固い皮膚。身長は俺の倍はあるだろうその人は腹部にぽっかりと大きな穴を空けて息絶えていた。
はい、俺がやりました。
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