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「聡乃さん、すっごく可愛いです……」
殴られるかもしれないけれど、最近の悩みは、年下の美男子にこんな甘い台詞を吐かれること。
「っ、それは、言わない約束……っ」
露わになった胸が、彼の刻むリズムに合わせて、ゆたゆたと揺れている。
彼が与える惜しみない甘い想いが、繋がったところを通して、聡乃の中に入ってくる。
都琴が腰を揺らす。
それを聡乃が呑み込む。
それと同時に、ほら、また……。
「聡乃さん、可愛いです……っ」
「だからそれを言う……っンンッ……!!」
叱咤しようとするも、聡乃の内側が切ない嬌声を上げた。
跳ね上がる快楽と、締め付ける快感。
熱くなった肉壁の中で、太く逞しい幹が収縮が収まるのを待っている。
堪えて噛んだくちびるのまま、そっと目を開けた。
「……っ!!!」
開けた先に、快楽に震える都琴がいた。
それでも懸命に、果てたい衝動と戦っていた。
吐き出したい気持ちを堪え、何でも持っている恵まれているであろう男性の渾身の我慢。
まさかそんな姿を見て、身体が再び絶頂を迎えようとするとは。
数週間前の聡乃には、考えられない事実だった。
「……っ、聡乃、さん……っ」
「っっ!!!」
甘く苦しむ都琴の声に、ゾワゾワと背筋が震えた。
快楽が背筋を這い上がった。
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