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あらためて電車に乗り、本来の目的だった駅に着いた時には、お昼を過ぎていた。
周辺地図で目的地の場所を確認し、念のために、携帯で写真を撮る。
わたしはいつも付いて歩いていただけだったから、ちゃんと辿り着けるか自信がなかった。
駅前にある洋菓子店でクッキーを買い、隣の花屋で小さな花束を作ってもらった。
いつも那月が作ってもらっていた、黄色をベースにした明るい色の花束。
「さぶ……」
迷わないように、大きな道路沿いを歩く。
肌を刺す空気が冷たくて、ストールを口元まで引き上げた。
30分ほど歩き目的地に着いた頃には、息が上がっていた。
何度も来ているのにやっぱり道をちゃんと覚えていなくて、撮った写真を何度も確認する羽目になった。
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