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[佳乃編]~プロローグ~
1度逃げることを覚えたら、
あとはその繰り返し。
目を閉じて、見えないフリをした。
耳を塞いで、聴こえないフリをした。
高らかに声を張り上げるのは、弱い証拠。
誰かを妬んであと40年以上生きるのか
…そう思ったら、自然と答えは出た。
だって幸せになる方法は分かっている。
ほんの少し勇気を出して、
傷つきながらも前に進むだけ。
他人と比べるのはもうヤメた。
自分の欲しいものは
自分だけが知っている。
…そう、
自分だけが知っているのだ。
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