鳴り響く汽笛の向こうに
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「カウントダウンが始まった!」 莉子が叫んだ。 「10、9、8、7、……」 「6、5、4、……」 「3、2、1、……」 「0!」 「ハッピーニューイヤー!!」 「あけましておめでとぉ~!!」 ボォオオオオオ~~~!!! 港に停泊している船が、いっせいに汽笛を鳴らした。 ずっと昔から続いている伝統だ。 続いて花火も上がりだす。 ……今だ。
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