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「いらっしゃいませ。」
入店一声、店員からのあいさつに思わず身を跳ねる。
アダルトショップよろしく、
この手の店では"お互い関せず"が
暗黙の了解だと思っていただけに、
先刻の不意打ちには心臓が飛び出る思いだった。
慣れないショックからか、
しばらくの間、放心状態で店内をうろついていた私。
私が我に返った時には
すでに時計は15時15分を回っていた。
「いかんいかん、早いところお宝を見つけなくては……。」
すーはーと、深呼吸を繰り返した後、
気を取り直した私は店内の探索を始めた。
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