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非常に手狭なその店内。
すべてを見て回るのには、大した時間は必要なかった。
しかし、店内をいくら探せども、あるのは一般的な書籍ばかり。
掘り出し物どころか、うすい本すら見つからない。
「まさか、お宝にたどり着くためには、
店員に合言葉を言わなければならない方式か?」
そんな馬鹿なことはあるまい、と自分に言い聞かせつつも
一度浮かび上がった疑念はなかなか消すことができない。
ついにしびれを切らした私は、入り口の店員に声をかけた。
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