――1章 最悪の出会い

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 キャラメルゴールドのカラーにローレイヤーのロングウィッグを身に付け、ちょっと濃い目のメーク、パレオ風のロングドレスに二の腕のたくましさを隠すための黒のシースルーのショールを身にまとい、あたしはきらめく夜の街の一角にあるキャバクラに立って無駄に笑顔を振りまいていた。  ちなみに自己紹介するとバリバリの16歳、JK・・・北陵高校。3日前に2年になったばかりの『江端楓』。  見た目とは真逆の肩より少し長いぐらいの栗色のストレートの髪。普段はメイクだってリップぐらいでロクにしたこともない。見た目は最近ブレイクしてきた女優のSUZUちゃん似と何度か言われたことがあるぐらいでそんなには似ていない。  この場に至るには深い深い事情がある。それはとりあえずここでは置いておいて・・・とにかく1週間前から町の中央にある駅から徒歩5分のキャバクラに勤め始めた。
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