暑い砂浜

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俺はなおも砂浜を歩く。全身汗だらけだ。汗をぬぐってもぬぐっても、どんどん汗が流れてくる。水が欲しい。のどがカラカラだ。 そう思っていた矢先だ。遠くの砂浜に人影が見える。5、6人くらいの人影だ。しかも、あれは女だ。俺は、女の集団に恐る恐る近づいていく。また、海に引きずり降ろされたり、嫌味を言われたり、ウニ投げられたりするんじゃないか。俺は、警戒心が高まっていた。 俺は、恐る恐る女の集団に近づいていく。女達は、ビキニ姿だった。しかもパラソル開いてバカンスを楽しんでいた。 近くにつれ分かってきたが、美人でスタイルがいい女が揃っている。しかも、ビキニは貝殻だ。ホタテ貝のビキニを身につけた女達が寝そべったり座ったり、波とたわむれたりしている。この状況は何だ? 汗まみれ、砂まみれのスーツを着た怪しい男が近づいてきても、警戒しない。俺は、喉がカラカラだったので水を求めた。すると長い髪の女が俺の元に近づいてきた。よく見ると、耳に貝殻のイヤリングをしている。髪の長い女は、ピッチャーの水をくれた。ピッチャーは、食堂に置いてあるようなプラスチック製のものだった。俺は勢いよくピッチャーの水を飲んだ。さらにペットボトルの水もくれたので、それも飲み干した。 貝殻ビキニの美女に水を恵んでもらう。天国か、ここは?俺は礼を言って、美女達に質問する。ここはどこだ?今はいつだ?と。しかし、女達は「ノー」としか答えない。言葉が通じないのか?
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