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もし海水の出る勢いにムラがあれば槍海は回転するし、海水がついてこなければ着水の衝撃で破壊されてしまう。発進も命がけだ。
「これでも元軍用機乗りですからね。海の中なんてきれいなもんですよ。ほら、あそこにサンゴ礁が。」
「後ろ見る余裕があったら前見てろ。サメにでも当たったら今度こそ衝撃でお前のその豊満な胸が潰れるぞ。」
「今度倫理委員会にチクリますよ?」
槍海に乗ってる間、この手の軍人らしかぬ会話は珍しくない。2人だけで命を共有してるからだろうか。
おかげで槍海乗り同士で結婚した例も、一方が鬱で退官した例もあるから一長一短だろう。
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