戦闘

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戦闘

「予定深度に到達しましたよー。」瀬戸は後ろで計器を確認したらしい。 「見えてる。僚機はついてきてるか?」 「見えるわけ無いじゃないですか。レーダーには映ってますし救難信号も届いてませんから大丈夫ですって。」 「冗談だよ。15度浮上姿勢をとる。とりあえず衝撃に備えとけ。」 「おっぱいが潰れないようにですか?」 「お前さっきそれで倫理委員会にチクるって言ってただろ。」 そのころ「うなさか」は前方に備え付けられた主砲、大口径510ミリ連装主砲から誘導推進榴弾、要はミサイルの砲弾だ、を計8発立て続けに発射したはずだ。 これらは正確なレーダーと衛星の情報に基づいて敵、難民海賊艦隊の進路を遮るように前方から左側に着弾。海水との反応ですさまじい衝撃と威勢のいい水柱をおこす。 もちろんその衝撃は攻撃に向かっている槍海にも届く。 遠くでゴーン、ゴーンという鐘のような音が響いた。 「推進榴弾着弾を確認。これは……C弾だ。衝撃に備えろ。」 「うわっ、艦長ぉ、そりゃないっすよ……。」瀬戸はひぃーといいつつ上半身を彼女から見て目の前、俺の背中のシートに押し付けた。     
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