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僕の運命は
『監禁の目的は解らない。でもこれだけは分かる。僕はきっと殺されるのだろう』
そこまで打ち込んで、目の前が真っ暗になった。本当にそうなのかもしれない。
「彼女」はどうしてもホラー小説で大賞を取りたいらしく、その代筆を僕に依頼した。
非常に強引なやり方で。
~一度どこかでお話しませんか~
そんな誘惑に乗った僕もいけなかったんだけど。
何の入選も出来なかったら、本当に見捨てられるかもしてない。
机に縛られたまま。
鎖に繋がれたまま。
でも、佳作でも取れれば、もしかしたら次があるかもという希望の元、キーを叩いている。
まずは誰でもいいから気付いて欲しい。
名前のアナグラムに。
そして、生きているうちに、僕をここから・・・
※注・この当時、僕は「井湧才途」と名乗ってました。
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