美味しい味噌汁の作り方

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美味しい味噌汁の作り方

「副会長~っ! 会議資料出来てるかあ~」  生徒会室に能天気な声が鳴り響いた。 「出来てるよ。ってか、ほりぐっちゃんに確認しろよ。書記の仕事だろ、本来」  ぼんっと肩を叩きながら、板垣がほがらかに答える。 「どうせお前が作ってんだから変わんないだろ、なあ!」  俺もいろいろ忙しいんだが……まあ、こいつはそんなことは気にしない。って言うか、思いもしない。それがこいつの、学大一高の生徒会長である、板垣勝頼の長所でもあるから厄介なことだ。  学殖大学の付属高校の三年。  夏休み前、生徒会活動も引退間近。大体のところは後輩に引き継いではいたが、まだまだ不安も多くこうして顔を出しては、あれこれ手を出してしまっていた。板垣に至っては、単なる冷やかし以上のものはない。 「しかしなあ笹井、お前も苦労性全開だなあ。何事も思い込みまくって止められないのも辛くないのか?」  余計なお世話である。  そりゃあ俺だって大概にしたい。  あっちこっちから呼ばれたり推薦されたり、はたまた興味があれば自分から顔を出す。そんな風にしていたらあれよあれよという間に活動している部、委員会、校外活動まで含めると両の手では足りない。     
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