prologue

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シント遺跡の奥には【みつぶたい】がある。 みつぶたいとは、アルセウスを奉るために作られた神聖なステージであり、アルセウスの偉大な力が音楽と踊りで表現されていたという。 この「みつぶたい」はアルセウスと時間、空間、反物質を示す模様がある。 選ばれた者とアルセウスがみつぶたいに立つことでその力の一部である「無からの新たな生命の創造」を披露すると伝えられている。 そんなみつぶたいを見つめていた1人の男性が。 「誰も私達の声は届かないのか…。」 と呟いた。 そこへ男性3人が来て、 まず、胸部にダイヤが埋め込まれている様な青い鎧を纏っている青年が 「それなんですが、聖者。1人だけ我々の声に導かれてジョウトに来た者がいます。」 と言い、次に、肩の部分に真珠が付いている鎧を纏っている青年が 「我々の選んだ【六聖人】の試練を突破して、必ずここへ辿り着くと思うぜ?」 と言った。 白金を弄っている忍の様な男は無言で2人の言う事を肯定した。 【聖者】と呼ばれた彼は 「そうか。だ、そうだぞカナミ。」 と、後ろを向きながら言った。 カナミと呼ばれた女性は、 「やっと会えるのね。」 と、嬉しそうに言う。
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