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震える蛍の両足を救い上げ、幼い子供が用を足す時のようなポーズをとらせる。
「ひゃうっ!」
自らの自重で俺を限界まで咥え込んだ孔が、限界を訴えるように激しく痙攣する。
今蛍を繋ぎとめているものは、俺のペニスのみだ。
タイルに両手はついたままだが、穴から俺が抜けば蛍は崩れ落ちるだろう。
その状態のまま抜き差しを繰り返す。
蛍も別に小柄なわけではないので俺にとっても少々辛い体位だが、根元まで蛍に穿つことが出来るため得られる快感が高い。
「うぁ、ぅぅ、ふあ、んっ、んあ、イ、」
蛍の口から意味を成さない言葉が出始めてくるのを確認し、蛍も限界が近いことを知る。
それにあわせ中の前立腺を擦るように、自分の亀頭でしこりを突く。
「あっ、あっ、あっ、イく―――ッ!」
声にならない声を上げ蛍が達すると、それに伴い中が俺から何かを搾り取るようにきつく締め付けはじめる。
限界だった俺はその動きに逆らうことなど出来ずに、蛍の体内へ意味の成さない種を撒き散らす。
芽吹けばいいと思いながらもそれが叶う事は絶対に無い。
「くっ、……好きだ蛍。もう、いなくなるな……」
抱きしめながら最後の一滴の残滓まで蛍へ注ぐように達すると、ピクリピクリと体を震わせ蛍が顔を後ろへ向ける。
「ん、基臣。俺の……俺の……ん」
俺に向かって何かを呟いていたが、直ぐにガクンと全身の力が抜けた。
どうやら気絶してしまったらしい。
細身とは言え大人一人の体重をこのまま一点で支えきるのはキツイ。
俺は蛍の中から楔を抜く。
栓を失った事によって重力に従い、俺の吐き出した副産物が太腿を伝う様がとてつもなくいやらしい。
余りそこを見ているとまたもや息を吹き変えそうになってしまうので、事務的に心を無にして蛍の体を清める事に努める。
時折唸るような声が出ていたが、起きる様子は無く酷く疲れさせたことが伺えた。
「蛍、好きだ。だから俺をこれ以上狂わせんなよ……」
蛍が蛍で居られるように俺はこれからも自分自身を律して頑張るから。
だからお前も俺から逃げないでくれ。
五年前に手に入れ損ねた温もりを無くさぬよう、逃がさぬよう力強く抱きしめた俺は額に誓いの口付けを落としたのだった。
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