ダレノハナシ?

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私がナナミを……。 「や……っ、」 「大丈夫だって、誰にもバレてないよ」 タクミは一層強く私を抱きしめる。 「なんで、なんであんなこと……タクミが言わなければ私は……っ」 「そんなの、俺がシオンのこと好きだからに決まってるだろ?お前ら仲いいから俺の入っていく隙間なんてないじゃん。だから邪魔者は消したんだ、俺の誘導で」 こわい……っ。こわい。 いやだ、怖いよ。 タクミがにっこりと笑顔を浮かべて私を見る。 「正直さ、世界は俺とシオンだけいればいいと思ってるよ。周りにいる奴はみんな邪魔者だ。シオンに触れる奴も、シオンと話す奴も、みんな殺しちゃえば俺たち2人だけの世界になれる……」 「やっ、やめて……!」 私はとっさにタクミを振り払って、後ずさる。 「来ないで!」 「そんな悲しいこと言うなよ」 「いや!」 じりじりと近づいてくる彼は私に向かってこう言った。
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