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「ナナミ、じゃあまた明日な?」
「うん、たーくんバイバイ」
タクミくんが私を家まで送ってくれて別れのキスをする。そしてまた家に帰って、たーくんのこと思いだす。
好きな人が出来るとその人しか見えなくなっちゃうって、本当なんだなあ。
初めて人を好きになって初めて知った感情。
この気持ちをいつまでも大切にしたい。
そう思っていたけど私には不安なことがあった。
それは……。
ドンー!!
「痛……っ」
「邪魔なんだよ、ブス」
たーくんのことを狙っているシオンという女子の存在だ。
彼女はタクミくんと幼馴染らしく、私がたーくんから告白をされた日から、それを妬み、ヒドイ嫌がらせをしてきて楽しんでいる。
下駄箱には大量の画びょう。
すれ違うたびにぶつかって来たり、この前は知らない男に襲われそうになったり、全てシオンがやったことだった。
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