ダレノハナシ?

3/16
前へ
/16ページ
次へ
「ナナミ、じゃあまた明日な?」 「うん、たーくんバイバイ」 タクミくんが私を家まで送ってくれて別れのキスをする。そしてまた家に帰って、たーくんのこと思いだす。 好きな人が出来るとその人しか見えなくなっちゃうって、本当なんだなあ。 初めて人を好きになって初めて知った感情。 この気持ちをいつまでも大切にしたい。 そう思っていたけど私には不安なことがあった。 それは……。 ドンー!! 「痛……っ」 「邪魔なんだよ、ブス」 たーくんのことを狙っているシオンという女子の存在だ。 彼女はタクミくんと幼馴染らしく、私がたーくんから告白をされた日から、それを妬み、ヒドイ嫌がらせをしてきて楽しんでいる。 下駄箱には大量の画びょう。 すれ違うたびにぶつかって来たり、この前は知らない男に襲われそうになったり、全てシオンがやったことだった。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加