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第1話「メイド界からこんにちは!」
「はー、やっぱ学校ってクソだわ」
「友達とよろしくしたところでなんの生産性もないっての」
独り言を呟きながら今日も朝10時に起床。
そんな俺は佐さ須す駕が野の 一正いっせい。
新しい高校生ライフを始めるもさっそく挫折し夏を待たずして絶賛引きこもり中である。
「いやー、一人暮らし初めてよかったわ。家族に何も言われず悠々自適だわ」
「中学の時は引きこもってたら、めちゃくちゃうるさかったからな」
「本当に中学も高校も引きこもりなんですか……」
「こんな人が今日からぼくのご主人様だなんて前途多難っていうかもはや地獄……」
うるせえ、いきなり人を全否定するお前こそが地獄の住人の鬼というものだ。
やはり人と関わると不快な気持ちしかならん。
……二度寝でもするか。
「ん、二度寝? じゃあここ家?」
「あ、俺引きこもりだから家に決まっているか」
「二度寝なんて許しません!」
「ぼくが来たからには規則正しく、健康的で、誰もが羨むようなリア充にしてみせます!」
「たとえ、こんな引きこもりなご主人様であろうとも!」
「…………」
えっと、警察って110だっけ? 119だっけ?
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