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「それは、心外で御座るな」
その声に恵那と条太郎の2人は思わず後ろを振り返る。和服姿の大柄な男が店の玄関を背にして立っていた。いつの間にそこにいたのか……、恵那と条太郎は顔を見合わせ困惑している。
「お客様ですか!?、失礼しました何時からソコへ?」
「客ではない!!、おなご(女子)!!」
何だか尋常ではない雰囲気と物腰に恵那は男の異常さを感じていた。
「おなご!!、我を変態だと思っておるだろ!!」
恵那は自分の心中を言い当てられてギクリとした表情を浮かべる。
「ちょっと異常だと思ったケド、変態とは思ってないわよ!!」
男の迫力に気圧されながらも、恵那は必死に反論するが男の視線は鋭く恵那を見据えている。
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