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「そうは言ってもねぇ……、なんで人の姿をしてるのよ?」
恵那は自分の疑問点をメイド服の美少女に向けぶつけた。彼女はシタリ顔で答える。
「本が突然喋り出したら、変じゃろ!?」
彼女の言葉に恵那は唖然として条太郎と顔を見合せ、苦笑いする。なぜ笑われているのか分からず、メイド服の美少女は訝しげな顔つきだ。
「そういう所は気にするんだ……」
恵那のその言葉にメイド服の美少女は咳払いし、姿勢を正して答える。
「無論じゃ、姿も現さず声だけなどというのは、屁と一緒じゃからな!!」
「音するけど、姿は見えずほんにアナタは屁の様なって事だな……」
条太郎の補足的な台詞回しに恵那はジト目で彼を睨み付け呆れた様子で口を開いた。
「おじいちゃんも調子に乗って下品な事言わないの!!」
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